歯列矯正って実際どうだった?4年間のリアルな記録 ~フルートを吹き続けながら乗り越えた日々~ 番外編:治療中や矯正後に気づいたこと・変わったこと、いろいろ
歯列矯正の記録、番外編です。
今回は、
- 職場の保護者から聞かれたこととそれにどう答えたか(お子様の歯列矯正を検討している方向け)
- 歯列矯正で変わったことや、終わった後で感じたこと
- 治療前後の滑舌の比較(YouTubeにて)
- バイオリンを始めたこととフルートとのつながり
について書いていこうと思います。
- 保護者から聞かれたことと、それを踏まえてお子様の歯列矯正を検討されている方へ。
- 歯列矯正で変わったことや、終わった後で感じたこと
- 治療前後の滑舌の比較(YouTubeにて)
- バイオリンを始めたこととフルートとのつながり
- 最後に
保護者から聞かれたことと、それを踏まえてお子様の歯列矯正を検討されている方へ。
私は放課後等デイサービス(障がい児のための学童保育のような場所)で働く保育士なのですが、矯正中に子どもを通じて私が歯列矯正をしていることを知った保護者の方が色々質問をしてきてくれました。
当時小学1年生だった男の子のお母さまとのやり取り
保護者「歯列矯正って、子どものうちにやったほうがいいでしょうか?うちの子も検討してるんですけどできるか心配で……。」
私「そうなんですね。確かに、子どものうちにできるのであれば、それに越したことはないと思います。大人になってからでもできなくはないですが、あごの骨が成長しきってしまっているので、まだ使える健康な歯を抜いたり、あまりにもひどいときには手術が必要な場合もあるみたいなので……。私も、矯正のために健康な歯を4本抜いたんです。上下2本ずつ。」
保護者「ええっ!抜いたところってどうするんですか?差し歯とかですか?」
私「いえ、(抜いたところは)もう一生ないままです。私の場合は抜いたことでできた隙間を使ってきれいに並べているので……。」
保護者「ええー、そうなんですね!」
私「まあでも、○○くんはまだ1年生ですから、そんなに急がなくてもいいと思いますよ。何かのタイミングで歯医者さんにかかった時に話だけ聞いてみる、とか、それだけでもいいと思います。」
この時は、私の発言でお母さまが焦って選択してしまうことを防ぐため、少し曖昧な形で返事をしました。
ただ、私自身が大人になってから歯列矯正をしたことで、
「子どものうちから始めていたなら歯を抜く可能性も低くなるし、やっぱり早めに始めるに越したことはないんだろう」
と考えるようになりました。
先述の通り、大人になってから歯列矯正を始めると顎の成長が終わっているため、スペース確保の観点からやむを得ず抜歯をしなければならない可能性が高まります。
お子様に歯列矯正をさせるかどうかは、お子様の性格や様子などを見て判断すればいいと思います。例えば、歯医者が苦手で通うたびに暴れてしまうような場合は、すぐに始める必要はないと思います。
大人になってからでも矯正はできますし、「遅すぎる」ということはありません。ただ、成長期のタイミングで始められると選択肢が増えることもあるのは事実です。
だからといって、「今すぐ始めないと手遅れになる」と焦る必要は全くありません。お子さんが治療に前向きかどうか、通院が現実的に可能かどうか、そういったことも含めて、
「タイミングが合ったら選択肢として考えてみる」くらいで十分だと思います。
まずは、かかりつけの歯科や、必要であれば矯正専門の歯科で話だけ聞いてみる。そんな気軽な一歩でも、何か見えてくるかもしれません。
私自身は、大人になってから矯正をしてよかったと思っています。でも、「もっと早くやっていれば」と思うことも、正直なところあります。
だからこそ、今、歯並びについて考える機会がある方には
「選べるうちに知っておく」
というだけでも、将来の助けになるかもしれません。
お子様の矯正について悩まれている方にとって、私の経験がほんの少しでも参考になれば嬉しいです。
※この文章はあくまで一個人の経験に基づいたものであり、医学的判断は必ず医師にご相談ください。
ここからは少し番外編として、私が実際に歯列矯正をしてみて「見た目」や「機能面」以外で変わったことについて書いてみようと思います。
矯正が終わったことで、毎日の生活の中でふと気づいたこと、そして思いがけず始めたこともありました。
「歯並びがきれいになったから肉が噛み切りやすくなった!」なんて実用的なことから、「滑舌がよくなった……かもしれない?」という変化、さらには まさかのバイオリンを始めた話 まで。
少し雑談のような内容になりますが、もしよければお付き合いください。
歯列矯正で変わったことや、終わった後で感じたこと
変わったこと
- 爪噛みをしなくなった
装置が邪魔で上手く噛めないので必然的にやらなくなりました。
その代わり、違うところでストレスが出るようになった(肌のかゆみや季節関係ない手のあかぎれ、間食など)と感じています。
感じたこと
- 治療中には食べられなかったお菓子が食べられるようになった
矯正中は、硬さゆえに装置が壊れるのが怖くて食べられなかった「じゃがりこ」や、アーモンドが装置の間に挟まることが気になるため食べることを避けていた「アーモンドチョコ」が食べられるようになりました。食べたいものを食べたいときに食べられることは幸せだと思います。
- 歯並びがよくなったことでお肉をよりおいしく食べられるようになった
矯正前は下の歯が2列になっていたことでそこの隙間に肉が挟まることが煩わしかったり、出っ歯であるがゆえにかみ合わせが悪く噛んで飲み込むまでに時間がかかっていたりしていましたが、歯並びがよくなったことでそのようなことに悩まされることがなくなりました。焼き肉がより楽しくなりました。来年の誕生日は久しぶりにステーキを食べに行こうかと考えています。
治療前後の滑舌の比較(YouTubeにて)
私は、短大生時代(10年ほど前)からニコニコ動画やYouTubeで「歌ってみた」活動を行ってきました。
実は完全に偶然なのですが、歯列矯正をする何年も前にネタ的な企画で
「脳漿炸裂ガールを1.25倍速で歌ってみた」
という企画をやっていました。
その当時は想定していませんでしたが、今回歯列矯正をしたので、ワイヤー治療が終わった後で同じ曲を同じ速さで収録し、「リメイク&検証動画」として先日「アフター」の動画をアップロードしました。
▶︎治療前の動画:
▶︎治療後の動画:
ぜひ聞き比べて、比較してみてください。
どちらも同じ曲、同じ速度なのに、明らかに「言葉の明瞭さ」が違うことがわかると思います。
実は、治療後の収録をしているときに「前よりも歌いやすいかも?」とふと思ったんです。
滑舌の良さは声の出し方だけでなく、歯の並びや口の動かしやすさにも影響するんだなと、体感として理解できた瞬間でした。
歌や話すことが好きな方にとって、歯列矯正によるこうした変化は意外と大きな意味を持つかもしれません。
バイオリンを始めたこととフルートとのつながり
実は、2024年の春ごろから、ずっと趣味で続けていた二次創作小説の創作や、その年に公開された映画『のび太の地球交響楽(シンフォニー)』をきっかけに、ふと「バイオリンをやってみたい」と思うようになりました。
その勢いのまま、5月には思いきって教室に通い始めました。
当時、私はフルートに少し行き詰まりを感じていました。音がうまく出ない時期が続いており、レッスンに行くたびにがんじがらめになって「なんでこんなにできなくなったんだろう」と、自分にがっかりする日が続いていたんです。
そんな中で出会ったバイオリンは、「口を使わない楽器」ということもあり、ある意味で私にとって“逃げ場”であり、“救い”のような存在でした。
しばらく続けるうちに、バイオリンとフルートには「似ているところ」と「まったく違うところ」があることに気づき始めました。
例えば、ロングトーン(バイオリンの場合は全弓でのボウイング練習)一つにしても、
バイオリンは、音に表情をつけるために「はじめはゆっくりだった弓のスピードをだんだん速くしていく」。
しかし、フルートで同じことをしようとすると音が汚くなってしまうので、フルートの時は「とにかくまっすぐ均一に長く音を伸ばす」練習をする。(これは管楽器すべてにおいて言えますが。)
このように、似ているようでアプローチの方向性がまったく違うこともあります。
しかし、互いに通じる部分もあります。
- 正しい姿勢で、正しく構える(持つ)。それだけで音が良い方向に変わる。
- 音を出す前に、準備をしっかりする。(バイオリンなら左手の運指を抑え、弓をちゃんと置いてから音を出し始める。フルートならアンブシュアをちゃんと作って、いつも同じ位置に頭部管(歌口)を当てて、指の準備もして、ブレスを取ってから音を出し始める)
など、弦楽器と管楽器という大きな違いがあっても根底は同じであることに気づかされることもありました。
また、
バイオリンはブレス(息継ぎ)が必要ないゆえに、フレーズ感を忘れて弾いてしまいがち。
それに対し、フルートはブレス(息継ぎ)が必要なので、フレーズ感を意識し、どこでブレス(息継ぎ)をするのが適切かを考えることが必要。
だからこそ、バイオリンでも「フルートならどこでブレス(息継ぎ)をするか?」を考えながら弾くとフレーズ感を意識できるなど、「両方やっているからこその気づき」もありました。
バイオリンを始めて、違うところも、同じところも見出せるようになってから、フルートとも少しずつ和解していけたように思えました。
今は、初心者に戻ったつもりで基礎練習からやり直しています。
あのとき、思いきってバイオリンを始めていなければ、気づけなかったことかもしれません。
歯列矯正の最中は、口まわりの違和感や痛みで、思うようにフルートが吹けずにもどかしい日もありました。でも、そんな時に“別の何か”に目を向けられたことで、結果的にフルートともう一度向き合えるようになった気がします。
楽器じゃなくてもいい。手を動かすこと、体を動かすこと、何かを観ることや読むことでもいい。
治療中や、何かにつまずいた時--そんな時こそ、あえて「今までとは違う新しいこと」を始めてみると、意外なヒントが見えてくるかもしれません。
最後に
歯列矯正は、見た目の変化だけでなく、自分自身との向き合い方にも影響を与えるものだったと、今改めて感じています。
大人になってから始めたことで「もっと早くやっていれば」と思う場面もありましたが、だからといって遅すぎたとも思っていません。
むしろ、大人になってからだからこそ感じられたこと、気づけたこともたくさんありました。
治療中は痛みや不便さもありましたし、フルートのように日常に組み込んでいたものとの両立に悩むこともありました。
でも、その中で別の視点を持ったり、新しい世界に触れたりすることで、結果的に自分自身をより深く知る機会にもなったと感じています。
もし今、歯列矯正をするかどうか、あるいはその真っ最中で迷いや不安を感じている方がいたら、どうか焦らずに、自分のペースで考えてみてください。
治療の過程も、終わったあとの変化も、誰一人として「まったく同じ」という人はいません。
だからこそ、自分に合った選び方や進み方が、きっとあると思います。
私の体験が、誰かの「選択肢のひとつ」として、何かの参考になれたなら嬉しいです。
歯列矯正って実際どうだった?4年間のリアルな記録 ~フルートを吹き続けながら乗り越えた日々~ その5:ワイヤー治療終了とリテーナーについて
歯列矯正の記録、最終回です。今回は、タイトルの通りワイヤー治療終了とリテーナーについて書いていきます。
ブラケットからリテーナーへ(2025年2月中旬)
診察の時期が、ちょうど28歳の誕生日直後でした。(2月生まれなので)
この日はワイヤーとブラケットを外し、保定装置(リテーナー)への移行をする日でした。ワイヤーはいつもの定期健診で取り換えるときと同じように外していただけましたが、ブラケットは、物理的に「ベリっ」と剥がしている感じでした。けっこう力業で、終わった後歯茎から出血したくらいです。(多分器具類が顔に当たるといけないからと言う理由だと思いますが、タオルで顔を隠された状態で行われました。
今まで歯に何かがぶつかったりしてもびくともしなかったブラケットが、外すときには力業で剝がされることに驚きました。剥がし材とか使ったのかな?
その後、3回くらい研磨がありました。おそらく残った接着剤を綺麗にしているのだと思います。もし残っていても通常の歯磨きで取れるので心配なしと説明がありました。
すべて外し終わった後で、型取りです。いつもの「粘土のようなものを口に入れる」ってやつですね。なぜが上は2回、下は1回行いました。
その後はレントゲン撮影や歯の写真撮影があり、その後保定装置です。
下には取り外し不可の保定装置がつきました。(裏側矯正の簡略バージョンみたいなイメージです。)(最後のビフォーアフター画像の中に見えにくいですが写っています。)
上は取り外し可能な装置がつきます。これは、基本的には顎間ゴムと同じで食べる時と歯磨きの時(とフルートの時)以外はずっとつけておくとのことでした。顎の裏に異物が入っているようなものなので、慣れるまではしばらく喋りにくい時期があります。
つけ外しの仕方の説明もありました。
- ワイヤーが歯の真ん中を通るようにつける。
- 今まで使っていた顎間ゴムを、2つ繋げて装置に取り付ける。
これが上唇の代わりなので、ゴムが歯の前に来るようにするそうです。
- 一日一回は、食器用洗剤&古くなった歯ブラシor入れ歯洗浄剤で洗う。
私は、毎日夕食後の歯磨きが終わった後に古くなった歯ブラシを使って食器用洗剤で洗浄し、つけてから寝るようにしています。取り付けている顎間ゴムもこのタイミングで取り換えています。
上唇のトレーニング
前回の記事で言及した「上唇のトレーニング」のやり方です。このトレーニングは、将来的に「歯を見せて笑った時に歯茎まで見えることがないようにするため」に重要だそうです。
口を開ける(できるだけ大きく)→噛む
噛む時に、下顎を押さえて動かないようにしつつ、上唇だけで動かす練習です。鼻の下を伸ばす感じ。
ゆっくりとしたスピードで毎日20〜30回くらい。
ただ、フルーティストの人はフルートを練習していると自然と鍛えられるかも?
定かではないですし、毎日フルートを練習できる人は少ないと思いますので、フルートも練習しつつ並行してこのトレーニングをするともしかしたらフルートがより吹きやすくなるかもしれません。
また、
口を開ける→噛む
この時に下顎に梅干しシワがないか?をチェックすることも大切だそうです。
口角を上げることを心掛けるのも、上唇のトレーニングにおいて大切とのこと。
開始前に言われていた親知らずの抜歯について
2025年3月の診察で、残っている右の親知らずの抜歯について相談しました。
この4年の間で医師間でも認識が変わったのか、それとも私の歯並びの状態を鑑みて方針が変わったのかはわかりませんが、「急いで抜く必要はない」と言われました。そのため、紹介状がもらえなかったのもあり、現在も右の親知らずは抜かずにそのままになっています。もし、今後親知らずが虫歯になったり痛みが出たり、歯並びに影響を及ぼすようになったりしたらその時に抜く形になるかもしれません。6月の診察の際も、抜いてないことに関して何も言われませんでした。
ただ、これは医師の判断によると思うので、医師から抜くよう指示があった場合はそれに従ってください。
最後に
長かった治療も一区切り。
これからは、この歯並びで演奏するという“新しい日常”が始まります。
小さな変化の積み重ねが、確かに自分を前に進めてくれたのだと感じています。
この記録が、同じように歯列矯正を検討している方や、歯列矯正と音楽を両立しようとしている誰かの背中を、少しでもそっと押せたなら嬉しいです。
最後に、ビフォーアフターの写真をご紹介します。
歯列矯正治療 ビフォーアフター(写真あり)
⚠️ 写真注意:歯並びや口内のアップが含まれます。
歯や歯茎が写っています。 苦手な方はスクロールをお控えください。
ビフォー(2021年2月)

アフター(2025年3月)
※見えにくいですが、黄色い丸部分についているのが「下の歯の保定装置」です。

歯列矯正って実際どうだった?4年間のリアルな記録 ~フルートを吹き続けながら乗り越えた日々~ その4:ホールディングアーチ卒業からワイヤーを外す準備まで
前回の続きとなります。今回は、タイトルの通り「ホールディングアーチ卒業からワイヤーを外す準備までの過程」を書いていきます。
- ホールディングアーチ卒業(2022年11月中旬)
- 定期健診(2023年2月中旬)
- 定期健診(2023年3月初旬)
- 2023年4月以降
- 2024年12月頃
- ブラケットとワイヤーを外す準備(2025年1月)
ホールディングアーチ卒業(2022年11月中旬)
予定通りホールディングアーチ(前記事参照)が外れる。
リングの部分をまだ使うからなのか、ワイヤーの部分だけペンチで切られて外された感じでした。ペンチで切られる時に衝撃が来ます。そのあとで残ったバリ部分を削ってもらいました。なぜかはわかりませんが、シリコンが触れていた部分に何か塗られたような気がします。そのあとはいつも通りのワイヤーの取り替え。
この頃、また顎関節に違和感が出ており、マウスピースの使用を検討していました。
そこで、医師に「顎間ゴムをしているとマウスピースが使えないのだがどちらを優先するべきか?」と質問したところ、「寒くなってきて顎の筋肉も緊張してしまうので関節にも違和感が出やすい。マウスピースを使う場合は顎間ゴムはしなくてOK。」とのことでした。
定期健診(2023年2月中旬)
上のワイヤーのみ交換。
左右7番(一番奥)にリングが付きました。左右で大きさに差があり、色々試していたので時間がかかりましたが、つけ方はいつも通りでした。ほっぺの肉が近いので口内炎ができやすいかもな、と思いました。
そして、上の歯のワイヤーがまっすぐに戻りました。出っ歯を治す前に、奥歯の並びがよくないのでそこを治していく、との説明。太いワイヤーだとワイヤーが折れてしまう可能性があるので細いワイヤーで少しずつ動かしていくそうです。
まだ準備期間が続きそうな感じでした。
(この頃、「下の歯がまっすぐ並んだことで下の歯が現状維持に変わったのかな?」と感じてました。)
定期健診(2023年3月初旬)
上のみワイヤー交換。そろそろ上の歯を引っ込める段階に入っていくとのこと。
右上の親知らずが生えてくる。(2023年2月末~3月に入った頃?)
この頃、右上の親知らずが生えてきているかも?と気づきました。ただ、本当にわずかだったので様子見することにし、3月初旬の健診でも特に指摘はありませんでした。おそらく、親知らずが生えても治療には支障がないからだと思われます。
この頃のフルート
ハーモニクス、倍音の練習(指を押さえて本来の音ではない音(倍音)を鳴らす練習)に注力することになっていました。
その前数か月ほどは、全く倍音が鳴らない、フレーズすら続かないような週が続いていましたが、2月末ごろから倍音が出せることが増えてきました。ハーモニクスができるようになってくると、フルートを吹くのが楽になったと感じました。
アンブシュアの作り方は変わらず、上あごはしっかり装置を唇で覆うように意識していました。
なお、この間にフルート教室の発表会の出欠確認や、出身高校の吹奏楽部の定期演奏会等がありましたが、
「日々口の状態が変わるこの現状で、本番で納得のいく演奏ができる保証がない」
と感じていたため、発表会は不参加、定期演奏会は中学時代に経験のある打楽器パートで出演するなど、フルートでの本番出演は極力避けるようにしていました。
2023年4月以降
これくらいの時期から上の歯の出っ歯を治していく過程に入りました。
歯茎も同時に引っ込めたいためか、ワイヤーが以前のような変わった形(前回参照)になりました。これがフルート演奏の際にかなり引っかかりましたね。
奥の方も、余ったワイヤーが刺さって口内炎を起こすこともありました。(この頃には口内炎ができること自体にもう慣れたので急患で行ったりはしていないですが。)
この頃のフルート
ワイヤーを変えた直後のレッスンでは音が出にくいです。(仕事や歯医者と教室の位置関係などから矯正歯科→そのままレッスンという流れが多かったのもありますが。)
ブラケットの上辺のあたり(画像参照)が、一番音が出やすい位置でした。ただ口内炎もできやすいので、週に1回、40分間のレッスンが限界でした。

↑画像の赤線の部分に歌口を当てるようにすると音が出やすかったです。ただ、凸凹している部分でもあるので吹き続けると痛いです。
1か月ごとにワイヤーを取り換えるので、1か月ごとに音が出にくくなる現象に陥ってしまいます。先生からも「何か違和感があるならすぐに伝えてほしい。」「今は治療もあるので焦らなくてもよい。」と言っていただいていました。
フルートの場合は、リード楽器や金管楽器と違って完全にストップがかかるわけではないので、治療中に楽器を続けるか休むかはそれぞれの判断でいいと思います。
上手く吹けなくなることで落ち込んでしまうなら休んでもいいですし、治療の関係でブランクができるのが嫌なら続けてもいいと思います。
私は現状維持のため、ブランクを避けるために続けました。うまく音が出なくて落ち込むこともありましたが、先生も温かく見守ってくださいました。(先生自身も歯列矯正中に続ける生徒が初めてでかなり興味を持ってくれました。)
2024年12月頃
歯茎の引っ込み方が甘かったからか、予定よりも治療が延びました。当初は12月に外す準備→1月に外す予定だったが、1か月延期となりました。
外すタイミングが近いからか、2024年末頃から口の閉じ方について話がありました。
「出っ歯の人は、上から閉じるのが大変なので、必然的に下あごを動かして口を閉じることになる。故に出っ歯の人は上唇の筋肉が弱くなってしまっているので、終了後にきれいに口が閉じられない。(出っ歯の人特有の、あごのしわがいつまでも消えない)なので、上唇から口を閉じる練習が必要。」
とのことでした。
(これはフルートにも通じると考えています。)
外す直前くらいは、フルートも音が出にくかったです。おそらく、今まで上唇が動かない分を下唇で補っていたのが、出っ歯が治って上唇の筋肉が使えるようになったにも関わらず上手く使えていなかったのが原因と考えられます。
ブラケットとワイヤーを外す準備(2025年1月)
外す準備をしてもらいました。内容は
- 一度上下ともにワイヤーを外し、口の型を取られる。
やり方は開始前(精密検査時)に行ったものと同じです。型を取るのはおそらく保定装置(リテーナー)を作るためだと思います。
- 保定装置(リテーナー)の実物を見せてもらう。
私の場合は上下とも治療したので上下とも入るとのこと。(大きさは違います。)
- 型を取り終わったら、今まで通りのワイヤーをもう一度つけてもらって終了。
おそらくキープ目的です。
その後、前回もあった口の閉じ方の話がもう一度ありました。トレーニングが必要とのこと。
トレーニングについては次回書きます。
ブラケットを外すときは診察時間が1時間半ほどかかるとのことだったので、翌月はいつもより早めの時間で予約しました。
次回、最終回予定です。次回はブラケットが外れた時のことや保定装置(リテーナー)のこと、上唇のトレーニングのことなどを書いていこうと思います。
歯列矯正って実際どうだった?4年間のリアルな記録 ~フルートを吹き続けながら乗り越えた日々~ その3:下の歯の抜歯からワイヤーが付くまでと治療の経過
前回の続きとなります。今回は、タイトルの通り「下の歯の抜歯からワイヤーが付くまでの過程とその後の治療、生活について」を書いていきます。
- 下の歯へのブラケットとワイヤーの装着(2021年10月初旬)
- 下の歯へのワイヤー装着後のフルート演奏について
- 装置の破損により急患で受診(2021年10月中旬)
- 定期健診(2021年11月)
- 下の歯にオープンコイルが入る。(2022年1月)
- オープンコイルからの卒業、後ろにずれていた歯をようやく前へ。(2022年3月)
- あごの関節の痛み
- 定期健診(2022年5月中旬)
- 装置の引っ掛かりにより口内炎ができ、悪化。急患で受診。(2022年5月下旬)
- 定期健診(2022年9月初旬)
- 上のワイヤーの形が変更。(2022年10月中旬)
下の歯へのブラケットとワイヤーの装着(2021年10月初旬)
この時までに下の左右4番の歯の便宜抜歯を済ませています。(上の歯の時と大体同じです。)
ワイヤーの装着自体は上の歯の時と同じでいつも通りされるがままでした。
本来なら奥の方(上と同じ番号?)にリングを入れる予定が、大きさが合わず断念?されたようで、奥の方も歯に直接ブラケットが付きました。
後ろに入ってしまっている歯(その1参照)にはブラケットがつけられないため、まず前の歯につけて歯を動かし、隙間ができてから後ろの歯にもつけるという方針でした。
ワイヤーがついてから1週間ほど、硬いもの(普通の食事で出るようなもの)を噛むと押されるような痛みが強く、普通の食事が取れなくなりました。朝、昼は雑炊やスープ、おにぎりなどで対応し、夕食はかなり時間をかけて食べました。(実家暮らしなので一人だけ違うメニューにするなどの対応が取れなかったからです。)
医師曰く、『始めは、全く動いてなかったのに急に押されるので歯もびっくりしてしまう。なので、慣れるのに時間がかかる』とのこと。
下の歯へのワイヤー装着後のフルート演奏について
詳しくは後日投稿予定の別記事「マスターの練習日記」を見てください。
全く吹けなくなるわけではありませんが、表側矯正で下の歯に装置が付くと、装置が凸凹していて唇に楽器が当てにくくなること、装置がついているところに「グッ」と押さえて当てるので最初はかなり痛いです。口内炎もできやすくなると思います。下で満足に当てられない分、上で補う形になります。(私の場合は、上唇をしっかり引っ張って補うことで音が出やすくなりました。)
なので、下の歯の表側矯正をする方で治療中もフルートを続けるのであれば痛いのを覚悟してください。(裏側矯正でも、タンギングの時に舌に当たって切れたりしてそれはそれで痛いのかな?)
装置の破損により急患で受診(2021年10月中旬)
右上の装置が、舌で触るとなんだかぐらぐらしており、「外れているかも!?」と思ったため、急遽仕事は半休をもらい、念のため受診。見てもらうとやはり外れていました。(先生たちが『6番チューブ外れです!』とか言っていましたが、専門用語なのでよくわかりませんでした。)
ホールディングアーチ(前記事参照)に関係ある部分だったようで、アーチを一旦外されて、修復後に戻されました。
急患扱いだったため料金なし。
定期健診(2021年11月)
ワイヤーの取り換え、定期健診のみ。
下の歯の今後の方針の説明がありました。
今は、凸凹している下の歯をまっすぐに並べる段階。まっすぐに並んだら、コイル(オープンコイル、ばねのようなもの)を入れて隙間(左の1番と3番の間?)を広げていく。十分な隙間ができたら後ろにある左2番?を前に持ってくる。とのこと。
下の歯にオープンコイルが入る。(2022年1月)
下の歯(左側)にコイル(ばねのようなもの)が付きました。普段つけているワイヤーに通すような形でオープンコイルが入りました。これは、歯と歯の隙間を広げ、後ろに入ってしまった歯が列の中に入れるようにするためのものです。
固定の際にかなりきつく締められたため、しばらくはかなり痛かったです。
ただ、歯の上にコイルが乗っかったわけではないため、フルートの吹き心地への変化は特になかったです。(但し、コイルの端が当たる部分には口内炎ができやすくなりました。)
オープンコイルからの卒業、後ろにずれていた歯をようやく前へ。(2022年3月)
オープンコイルが外され、奥に生えていた左2番?にようやく装置がつけられるようになったようです。
この時に、一番奥の歯にも装置が付きました。先生たちが「7番よりも2番の方が(つけるのが)難しいかもね」と言っていたのを覚えています。実際、2番に付けられるときはかなり時間がかかっていました。
初めて装置がつけられた歯があるため、やはり最初は痛みが出ます。これは初めてワイヤーが付いた時と同じ感覚です。
あごの関節の痛み
診察からしばらく経って、物を噛むと右のあごの関節がこすれているような感覚がありました。
放置していたら翌週の日曜日に突然痛み始めたので翌日(月曜日)に急遽受診。
このようなことはよくあるのか、マウスピースをもらい、説明を受けて終了でした。
こんな感じのマウスピースです。

医師から:
「かみ合わせや左右のバランスが変わることで顎も迷走する時期なので、食いしばったり、歯ぎしりをしてしまいやすくなる。それを防ぐためにマウスピースを使うこと。」
確かに、口が閉じやすくなったことで無意識に食いしばってしまうことが増えていると感じていました。しばらくマウスピースを使ったら顎の関節の違和感はなくなりました。違和感がなくなっても、マウスピースは捨てずにとっておき、また違和感が出たりしたら使うと良いと説明がありました。
※また、「水枕(水が入っている部分)が破れてもそのまま使えるので、破れたからと言って捨てないこと」とも言われました。
定期健診(2022年5月中旬)
レントゲンの撮影がありました。何のために撮ったかはよくわかりませんが、比較して見せてくれました。
上は若干引っ込んだかな?くらいな感じでしたが、下の歯との関係もあるため、本格的に引っ込めるのは最後の段階になると説明がありました。
上の歯はこの後しばらく現状維持が続いていきます。
下の歯は1列に並んだので、治療が次の段階に入りました。
次は、歯の並びのカーブがきれいになるように調整する治療。
この時はこんな感じ↓になっていたので、

このような↓きれいなカーブにしていく。
![]()
そのため、下の歯に、現在の歯の並びとは逆向きに曲がったワイヤー
(こんな感じ↓)

が入れられました。
そして、最後にゴムがかけられました。ワイヤーでの歯の移動を補助するために、上の歯と下の歯にまたがってつけられてるものです。(顎間ゴム、と言われるものだそうです。)
ひっかける部分に羽のようなものがワイヤーで作られており、最初はその場で外したりひっかけたりする練習も行いました。簡単に着脱できます。
顎間ゴム(写真あり)
⚠️ 写真注意:歯並びや口内のアップが含まれます。
歯や歯茎、矯正器具が写っています。苦手な方はスクロールをお控えください。
見たくない方は目次に戻り、次の見出しである「医師から」に直接飛んでください。
黄色い矢印の先が「顎間ゴム」です。

医師から
- 食事と歯磨きの時以外は常時つけておくようにすること。ゴムを付けたまま話すのはOK。
- もし片方が切れてしまったら、切れていない方も捨てて新しいゴムに取り換えること。片方が新しくて片方が古いゴム、という状態はNG。(両方に同じ力をかけたいため。)
- 切れなくても1日1回または1日おきくらいのペースで取り換えること。
と説明を受けました。その際に、ゴムを付けたままフルートの演奏をしてもいいか?と尋ねました。
医師の返答→「あごの動きが激しくなるので、フルート演奏の際は外してください」
でした。
何かを食べるときはゴムを外さないといけない、というわずらわしさから、移動の途中にコンビニで何かを買って食べる、ということが少なくなりました。節約やダイエットになったし一石二鳥かな?
装置の引っ掛かりにより口内炎ができ、悪化。急患で受診。(2022年5月下旬)
診察が終わった後から、左下の頬の内側に、ちょうどゴムをかけるための羽(フック)の部分が引っ掛かり、口内炎ができました。食事のために口を動かすだけで引っ掛かって痛いので、食事がかなりつらかったです。あと、外側から触れるだけでも痛かったので、顔を洗ったり、顔にクリームを塗るときも痛かったです。
フルート教室の発表会が近く、早めに対処をしたかったので急患ということで受診。引っ掛かっていたフックの部分を調整してもらい、引っ掛からないようにしてもらいました。口内炎の部分には薬も塗っていただきました。
もし引っ掛かる場合は自分で多少調整してもいいとのこと。
症状を伝えて口内を見てもらった際、先生たちの反応が「あ~……。」みたいな感じだったので、結構ひどかったのかな?と思っています。
定期健診(2022年9月初旬)
いつものように検診。
左下の7番にリングがつけられました。なぜつけるかの説明はありましたが、ほとんど聞き取れませんでした。
「左下7番ダーツです!」とか「6番はちゃんとついているのにねえ…」とか聞こえてきたのでそれと関係あるかもしれません。
今度は、下の歯の奥の方のカーブを治したい
こんな感じ↓を

こんな感じ↓にしたい
![]()
ので上を引っ込めるのはもう少し先になる、とのこと。
上のワイヤーの形が変更。(2022年10月中旬)
上のワイヤーが変更。複雑な形になりました。(写真参照。)
上の歯を少し上にあげつつ、少しだけ引っ込める、とのこと。
下の歯も右側は引き続き引っ張り、少し後ろに引っ込める。
この時に、「次回ホールディングアーチを外す。」と話がありました。
次回、ホールディングアーチを外すところから書いていきます。
特殊な形のワイヤー(写真あり)
⚠️ 写真注意:歯並びや口内のアップが含まれます。
歯や歯茎、矯正器具が写っています。 苦手な方はスクロールをお控えください。
青い丸の部分が特殊な形をしています。

歯列矯正って実際どうだった?4年間のリアルな記録 ~フルートを吹き続けながら乗り越えた日々~ その2:上の歯の抜歯からワイヤーが付くまで
前回の続きとなります。今回は、タイトルの通り「上の歯の抜歯からワイヤーが付くまでの過程とその後の治療、生活について」を書いていきます。
- 奥歯のバンド(ホールディングアーチ)用の型取り(2021年4月)
- ホールディングアーチの装着(2021年5月)
- 上4番(小臼歯)の抜歯(2021年5月末)
- 上の歯へのブラケットとワイヤーの装着(2021年6月始め)
- 装着後の食事
- 装置の取り換え(2021年6月末)
- 2021年7月から9月
奥歯のバンド(ホールディングアーチ)用の型取り(2021年4月)
手順
奥歯に金属のわっかをはめる(この時にしっかりはめるため、木槌のようなものでトントンと叩かれます。痛みはほとんどありませんが子どもは見た目などでびっくりするかもしれません。)
→そのまま歯の型を取る(精密検査の時と同じ方法です。毎回えずきそうになる。)
→先ほどはめたわっかを外す
→歯のクリーニング(必ずするのかどうかは不明ですが、私はされました)
→終了
医師から:
歯のバンド(ホールディングアーチ)は、歯に金属のわっかを付けるため、歯の間がぴったりくっついていたり、隙間が狭かったりする人は、はめた直後はきつく感じる可能性がある。だんだん歯が動いて緩んでいくので慣れれば心配はない。
ホールディングアーチの装着(2021年5月)
まずはできあがったものをそのままはめる
→歯磨き指導(ひとまず、ブラケットとワイヤーがまだなので通常の歯ブラシでOK。
歯磨きの順番は、歯の裏側→奥歯のかみ合わせのところ→歯の表側の順で口内を3周。上下左右どこから始めるかは人それぞれだが、磨く順番は守ること。)
→一旦ホールディングアーチを外す
→ブラケットとワイヤー装着の準備のため、追加の金具がつけられる(それを待っている間に歯のクリーニングがあった。)
→もう一度はめる
→終了
このタイミングで抜歯の説明も受けました。私が通っていたところは一般歯科が入っていない矯正歯科のため、一般歯科に抜歯のための紹介状?を書いてもらい、後日一般歯科で上の左右4番の抜歯を行いました。
次回の診察は2本目の抜歯の日程が決まったら相談、という形になりました。
ここから、歯にくっつく食べ物(キャラメル、ハイチュウなど)はNGとなります。
また、硬い食べ物は小さく切ってから食べるように言われました。
このホールディングアーチが一番慣れるのが大変なようです。
上あごの裏側にワイヤーがあるのですが、このワイヤーと上あごの裏の間に食べ物が挟まりやすいので、非常に食べづらくなりました。また、ゆっくり噛むので食事時間も長くなりました。元々私は好きなものであればたくさん食べられる(というか食べてしまう)タイプだったのですが、装置が付いて食べづらくなったことにより食べるのが億劫になり、最低限(3食の食事)しか食べなくなりました。
無駄な間食をしなくなったので、ダイエットにもなるし節約にもなるしで、一石何鳥にもなったのでそれはそれで良かったのかもしれません。
ホールディングアーチ(写真あり)
⚠️ 写真注意:歯並びや口内のアップが含まれます。
歯や歯茎、矯正器具が写っています。苦手な方はスクロールをお控えください。
見たくない方は目次に戻り、次の見出しである「・上4番(小臼歯)の抜歯(2021年5月末)」に直接飛んでください。
上あごの裏を撮影したものです。黄色い丸で囲まれた装置が「ホールディングアーチ」です。(名称は私が自分で調べました。間違っていたらコメントにて教えてください。)

上4番(小臼歯)の抜歯(2021年5月末)
※歯列矯正のために、やむを得ず健康な歯を抜歯することを「便宜抜歯」と言うそうです。
かかりつけの一般歯科にて行いました。左右2本を同日に抜くことはNGなので、一週間程度日を空けて1本ずつ抜きます。
私の場合は親知らずの時に薬の影響もあったのかほとんど痛みが出なかったので、今回も大丈夫だろうと高を括っていましたが、今回は抜くのが難しかったのか抜歯に時間がかかり、(2本とも機械で縦半分に割って抜かれた)麻酔が切れた後で痛みがありました。※痛み止めを飲めば収まる程度。
成人の方で親知らずの抜歯の経験がある場合は、親知らずの抜歯と同じくらい大変だと想定し、1~2日お仕事を休めるようにしておくといいかもしれません。
抜歯後、直りかけの歯茎の穴に食べ物(主に千切りキャベツや米粒など)が入るとかなり痛いです。左右ともに、抜いた直後は食事がかなり大変だったので、うどんや雑炊、お茶漬け、スープ、ゼリー飲料など軟らかいものやあまり噛まなくてもいいものにしておいたほうがいいと思います。
※ただし、これには個人の体質や歯科医師の腕、歯の抜きやすさなど様々な要因で差が出ると思うので、私の経験が必ず当てはまるわけではないかと思います。一般的には小臼歯よりも親知らずの方が大変なようです。(私の場合は逆でした。)こればかりはやってみないことにはわからないので、油断せず「大変である」という想定で動いた方がいいかと思います。
私の場合、矯正前に左のみ親知らずを上下とも抜きました。上は今回の便宜抜歯と同じ歯科医師です。上の親知らずは特に割ったりすることなくあっさりと抜け、抜歯後の痛みもほとんどありませんでした。ですので、決して私が受診した歯科医師の腕が悪いとかではなく、歯の状態や歯根の形などによって抜歯の難易度が違うのだと思います。
ちなみに、料金は私の場合1本につき6000円ぴったりでした。
便宜抜歯後の経過について
2回目(左)の抜歯の際、医師に開口一番「前回抜いたところ(右)どう?」と聞かれ、「まだちょっと痛いですね…」と言うと、左は抜いた直後の処置が若干違いました。最後に何かが詰められている感覚があり、ガーゼを噛んで止血、の時に寝かされたまま5~10分くらい?待たされました。詰められたのは恐らく何かの薬だと思われます。
処置を変えてくれたのが功を奏したのか、左はそこまで痛みはありませんでした。
左の抜歯前に右の抜歯窩(抜いた跡)も見られましたが、特に何か言われたりされたりしたわけではないので、経過が悪かったわけではないと思います。
ただ、その後も右の抜歯窩の痛みは結局1週間以上続きました。そのため、週明けにもう一度受診したところ、「皮膚の怪我が治る過程で痛痒くなる感覚があるのと同じで、全く持って正常。」とのことでした。追加の痛み止めを出してもらいましたが、細菌感染等ではなかった安心感からか、その後は痛み止めを使わなくても大丈夫な程度になりました。(全く痛くないわけではないですが、以前に比べれば和らいだという感じです。)
上の歯へのブラケットとワイヤーの装着(2021年6月始め)
装着だけなので、基本的には医師の指示に従えば大丈夫です。されるがまま、みたいな感じでした。(痛みは特にないです。)他の人の診察もあったのか、待ち時間もありました。
ただ、接着剤のにおいがきつかったので、化学物質過敏症の方などは注意が必要かもしれないです。
装着後、歯磨き指導があり、矯正用歯ブラシを1本もらって終了でした。下の抜歯の話はこの段階では出なかったので、次回の診察後に出るかな?と言う感じです。
私は出っ歯だったのと表側矯正だったのもあり始めのうちはただでさえ口が閉じにくいところに装置が上乗せされ、さらに口が閉じにくくなるという状況でした。ただし、慣れや治療の進行などの時間経過により気にならなくなります。
ちなみに、矯正用歯ブラシは、下の写真のような山形のものでした。(ただし、治療方針などによっていろんな形があるようなので、かならずしもこの形の歯ブラシになるとは限りません。)

ブラケットとワイヤーがついている間はいわゆる「普通の」歯ブラシが使えないので、旅行の時などに歯ブラシを持っていく必要があります。この歯ブラシは普通の薬局などには売っていないので、診察のついでに購入するか、ネット通販を利用するしかありません。ワイヤーに引っかかる関係で毛先が広がるのが早いため、私の場合は1週間で1本~2本くらいの想定で1か月分+予備をまとめて購入していました。
装着後の食事
ホールディングアーチの装着時と同じで、始めはかなり違和感があり、食べづらいです。(時間経過で慣れます。)
医師からも、しばらくは柔らかめの食事にしてくださいとの指示がありました。
繊維の多い野菜などはかなり挟まりやすくなるので注意が必要です。
私のように白っぽいゴムを使っている場合、カレーライスを食べるとゴムの部分が黄色く染まってしまうので注意が必要です。どうしても気になる場合は、取り換えが近い時に食べるなど、工夫しましょう。
装着後のフルート演奏について
詳しくは後日投稿予定の別記事「マスターの練習日記」を見てください。
始めはなかなか音が出ませんでしたが、コツをつかめば装着前と同じように吹けるようになりました。フルートの場合、矯正中だからと言って全く吹けないわけではなさそうです。
装置の取り換え(2021年6月末)
上のブラケットの取り換え。研修中?の若い先生がやってくれました。(先生が「指導医」でもあるのが関係あるかも?)
このタイミングで、ゴムの代わりにワイヤーが使われ始めました。取り換えたばかりはものを食べると痛みますが、すぐに慣れます。
先生曰く、下は9月ごろから開始するので、夏の間は上のみになるとのことでした。
2021年7月から9月
上の装置(ワイヤー)の取り換えのみでした。クリニックの方針にもよるかと思いますが、私が通ったところは毎回歯ブラシを持参するように言われ、取り換えのためにワイヤーが外された段階で歯磨きをするように言われました。普段ブラシが届かないところをきれいにするためかもしれません。
また、8月に診察の際、医師に「9月に上のワイヤーを取り換えたら、しばらく上は変えなくてもよくなるので、10月には下の歯に装置(ブラケットとワイヤー)を入れる。紹介状を書くので10月の診察までに下の歯(4番左右共に)を抜いてきてください」と言われました。
私が勤めているのは放課後等デイサービス(障がい児のための学童保育のような場所)であり、8月中は休憩が取れないのが現状なので、万が一また普通の食事が取れなくなるかもしれないことを考慮して、夏休みが明けて休憩が取れるようになる9月以降で抜歯を行いました。
この頃、新型コロナウイルスのワクチン接種の時期と重なっていたので、抜歯窩の痛みと副反応が重なると困るなあ…とも思ったのですが、ワクチン接種の方が予約が取りにくいので、ワクチン接種の日程に合わせて抜歯の予約をしました。
次回は下の歯の便宜抜歯後、下の歯にワイヤーがつく過程を書きます。
私が治療中に使っていた歯ブラシはこちら↓
歯列矯正って実際どうだった?4年間のリアルな記録 ~フルートを吹き続けながら乗り越えた日々~ その1:きっかけから精密検査まで
歯列矯正って、気になってはいるけど、一歩踏み出すのに勇気がいりますよね。
子どもにさせるべきか悩んでいる親御さんや、大人になってから自分で始めようか迷っている方も多いと思います。
私は約4年前、24歳から歯列矯正を始め、現在はワイヤー治療を終えて保定装置の段階にいます。
この記事では、始めたきっかけから通院ペース、治療中の生活、そしてフルート演奏への影響まで、実体験をもとにまとめました。
少しでも、これから歯列矯正治療を検討している方の参考になればうれしいです。
- ・始めたきっかけ
- ・そもそもなぜ歯並びが悪くなったのか?
- ・子どものころからだったのになぜ子どものうちにやらなかったのか?
- カウンセリング(2021年1月)
- 精密検査(2021年2月)
- 精密検査の結果を聞きに行く(2021年3月)
- お金関係の話
・始めたきっかけ
親知らずが痛くなって一般歯科を受診した際、歯並びを見た歯科医に矯正を薦められたためです。その時確か22歳とか23歳とかだったと思います。
「若いうちに矯正した方がいいよ」「紹介状書いてあげるから」と言われ、「医師がそう言うなら」と言う気持ちから治療をすることを決めました。
それで紹介状を書いていただきました。2件分書いてもらい、「通いやすい方でいい。どっちの先生も権威ある先生だ」と言われました。定期的に通うことも考え、自宅の最寄り駅からの乗り換えが不要な駅の近くの矯正歯科にしました。
・そもそもなぜ歯並びが悪くなったのか?
指しゃぶりが小学校入学前まで続いたことが原因で出っ歯になりました。母子手帳を見た感じ、かなり小さいころから指摘されていたようです。2歳年下の弟がいるので、もしかしたら何かしらのストレスがあったのかもしれません。
また、学童期の乳歯から永久歯への生え変わりの時期に、左下の犬歯が上手く生え変わらず、永久歯がずれて生えてきたことで、下の歯の一部が2列になってしまいました。
※矯正を進められた一般歯科は父が子どものころからお世話になっているところで、父のこともよく知っている医師に「歯並びがお父さんに似ているね」と言われたので、遺伝の要素も少しはあるかもしれないです。ちなみに、母と弟は歯並びが良いです。
治療前の歯並び(写真あり)
⚠️ 写真注意:歯並びや口内のアップが含まれます。
歯や歯茎が写っています。苦手な方はスクロールをお控えください。
見たくない方は目次に戻り、次の見出しである「・子どものころからだったのになぜ子どものうちにやらなかったのか?」に直接飛んでください。
治療前の歯並びです。上の歯が出っ歯になっているのがわかると思います。

下の歯の治療前の歯並びです。前歯がずれて2列になっている部分があることがわかると思います。この2列になっているところの隙間によく食べ物が挟まっていました。

・子どものころからだったのになぜ子どものうちにやらなかったのか?
学校の歯科検診では、「かみ合わせに少し問題あり」と指摘されてはいたものの、要経過観察の状態で要治療ではなかったためです。「要治療」ならちゃんと受診して証明を出さないといけないけど、「要経過観察」ならすぐに受診する必要はないし何も提出する必要はないからね。
さらに、親も「本人が言い出さないのに無理に矯正させるのは…」という気持ちがあったようです。確かに、歯列矯正って何年もかかるし終わるまで定期的な通院が欠かせないので子どもには負担が大きいと思います。
歯並びが全くコンプレックスではなかったわけではないですが、上記のような理由や金銭的な問題等で歯列矯正という選択肢が自分の中になかったため、大人になってからの治療開始となりました。
次から、治療開始までの流れを書いていきます。
カウンセリング(2021年1月)
- 歯の状態を医師に見てもらう
- 似た症例の人のビフォーアフターを見せてもらう
- どんな治療になるか、期間などの説明
私の場合、歯だけではなく歯茎も引っ込めたいため裏側よりも表からの矯正がいいと言われました。期間は3年程度との見込みでした。(結局4年近くかかりました。)
- 質疑応答
趣味や部活等で管楽器の演奏やスポーツをやっている人は必ず医師に伝え、治療中に続けてもいいか確認してください!場合によっては治療中は休止しないといけなくなる可能性もあります。
私がやっているフルートの場合
完全に休止する必要はない(というか、治療に伴う影響のデータが少ない)が、装置がついている分音が変わったりアンブシュア(フルートを吹く際の口の形)に違和感が出る可能性が高いとのことでした。
私の場合は、社会人バンド所属、教室が週に1回だったが、治療中は社会人バンドを休団しました。(2025年6月現在も、コンディションが整わず休団継続中です。)
ただし治療開始前直近の定期演奏会は、やりたい曲があったこともあり出演したかったので、その定期演奏会が終わるまでは装置を付けず、定期演奏会が終わってから抜歯や装置の装着ができるようスケジュールを調整しました。実際に治療中に演奏してみてどうだったかの詳細は、後日別記事「マスターの練習日記」を作成予定です。
医師曰く、サックス・クラリネット等のシングルリードの楽器や、トランペット等の金管楽器は影響が大きいため、「治療中は完全に休止」という形になるそうです。
※ダブルリード楽器(オーボエ・ファゴット等)は楽器の知名度の関係なのか私の担当医からは言及がありませんでした。なので、ダブルリードの楽器をやっている方は治療開始前に担当医師に必ず相談してください。
精密検査(2021年2月)
主に行うことは4つ
- 歯の型を取る
これが結構大変。印象材とかいう粘土のようなものを口に入れる。上と下別々で2組取ったので、計4回。1回の時間は短いが、大人でも大変だったので子どもは泣いたりしてもっと大変かも。
- レントゲン撮影
- 歯の様子や顔の状態などの写真撮影
- 問診
普段の生活状況や、家族構成、家族の歯並びの状態、既往症やアレルギーなどを聞かれました。
ちなみに、精密検査をしてから結果が出るまでに1か月ほどかかりました。模型が出来上がるのを待ったり、治療前後のシミュレーションを行ったりするからだそうです。
前述の社会人バンドの定期演奏会の日程もあり、結果を聞いてからどれくらいで治療開始になるのか確認したところ、「結果を聞いてすぐに開始するとしても、実際に装置が付くまでに精密検査から数えて2か月~3か月かかる」と説明がありました。
精密検査の結果を聞きに行く(2021年3月)
※あくまで私の場合です。以下のような話がありました。
- 同年代の女性の平均値と比較して、下あごが小さい。上あごは平均。
→二重歯列になったのも下あごが小さいことが原因だったのかも?
- 歯並びが悪いことで、上の歯と下の歯で真ん中の位置がずれている。
- 骨格に特に異常はない。ただ、歯並びが悪いことが原因で顎関節症になりやすい状態だった。
ただし、現状では関節の円板の変形等の異常は認められなかったとのこと。
- 成人のため、現状の骨格のままでできるだけきれいに並べる治療になる。
そのため、やむを得ないが抜歯を行う必要がある。(上の左右4番、下も左右4番)
一般歯科が入っていない矯正歯科だったため、一般歯科に抜いてもらう必要あり。
矯正のための抜歯は、保険適用外なので抜歯1本につき7000円+税。
抜いたことでできた隙間を使い、歯を引っ込めたりきれいに並べたりする。
治療が終わったら、残っている右下の親知らずを抜く必要がある。上も条件が整えば抜く。(左は矯正前に抜いてあったのでOK。)
- 治療中は、歯にくっついてしまうキャラメルやハイチュウ等はNG。
- 治療中は歯磨きの仕方が変わるので指導がある。
- 装着の順番についての説明
まず奥歯にバンドを取り付ける。(抜歯後に奥歯が前に出ないようにするため)
→それに慣れたら上の抜歯を行う
→上のブラケット&ワイヤー
→慣れたら下のブラケット&ワイヤー
の順。ブラケットとワイヤーが外れたら、保定装置(リテーナー)を2年くらいつけておく必要がある。(人によって期間は異なるかも?)
- 装置がついている間は月に一回くらいのペースで通院が必要。終了後は翌月、3か月後、6か月後…と言う感じで医師の指示通りに通院。
お金関係の話
- 私の場合は、上下とも表側矯正(歯の表にワイヤーが付くタイプで、皆さんがイメージする「歯列矯正」はこれですね。)で、70万円くらいと聞きました。
自分で払える金額ではなかったため、両親に頭を下げて出してもらったのを覚えています。
- 支払い方法は私が行った矯正歯科の場合、分割払いでした。
現金支払いまたは銀行振り込みが選べたようです。
- 保険適用外だが医療費控除の対象にはなるので、領収書は必ず保管しておくこと。
- 通院のための交通費(公共交通機関の場合)や、定期健診の料金(1回3000円+税)も控除としてまとめて申請できる。
私が行った矯正歯科の場合、定期健診の料金の領収書は年始に合計を出して発行してくれました。交通費は自分で計算して申請するそうです。ただし、私の場合は通勤定期券の範囲内だったので、交通費はかかりませんでした。
(自治体によって異なるかもしれませんが、あくまで私の場合)成人の歯列矯正を医療費控除で申請するには、医師が発行する証明書が必要になるそうです。証明書は、必要になったら無料で書いてくれるので医師に申し出てください、とのことでした。
次回から、実際に歯に装置がついていく段階やその間の生活について書いていきます。続きもぜひご覧ください。
#マスターの練習日記 拡大版(6月9日分)
遅くなりましたが、6月9日分の練習日記を書いておきます。
歯列矯正の装置(上のみ)がついてから、初めてのレッスンでした。そのため、装置のフルート演奏への影響を詳細に綴っています。
必ずしも全員に当てはまるわけではありませんが、これから歯列矯正を検討されているフルーティストの皆さんの参考になれば幸いです。
#マスターの練習日記
Writer:マスター&ミク
6/9(レッスン)
上の歯にブラケットが付いた。ただでさえ出っ歯なのにそこにさらに表側に装置がついているので、口が閉じにくくてアンブシュアも作りにくい。
最初はうまく吹けなかったけど、コツをつかんだらブラケットをつける前と同じように音を出すことができた。今のところは特に痛みもない。高音はもう少し練習が必要かな。
来月以降、下にブラケットが付いたらまた変わるかもしれない。
(byマスター)

先生のところの子(フルート)がちょっとおしゃれになっていた。私もあんな風にしたいから、マスターにお願いして青いラインストーンでも買ってもらおうかな。(byミク)

先生に言われたこと
・アンブシュアを作る際に、鼻先も意識する。(装置が付いていて口が閉じにくいので鼻先にも意識を向けるとアンブシュアを作りやすい。)
・高音が出ない時は同じ指でハーモニクスの練習を。その時と同じ関係で鳴らせば高音もなる。それでもならない時は楽器との関係が変わってしまっている。
・音がならない時こそ、アンブシュアを研究するチャンス。なぜ鳴らないのか考えること。
・装置が付くことで色々弊害も出てくるかもしれないが、これをより良い音を出すための研究期間と捉えて、根気よく付き合っていくこと。
気づいたこと
口が閉じにくいので、今までよりもアパチュアを小さくすることに意識を向けること。
アンブシュアを作るときはブラケットを上唇でしっかり包み込むようにする感じで。